こんにちは。
コンフィデンス日本橋 職業指導員の小谷です。
空港から飛行機に乗り降りする時に、小規模でない限り大半はボーディングブリッジを使います。
しかし、小型の飛行機やボーディングブリッジに余裕がない時等は、飛行機を離れた場所に止めます。
これを、「沖止め」と言います。
元々は船舶で使われた言葉で、小さいもしくは水深が浅い港に大型の船が寄港する時に、港から離れた位置に止め置くことを指し、港と船の間は小型のボートなどで行き来しながら乗降します。
飛行機の場合は、空港内のバス発着場よりバスに乗って飛行機が止まっている場所まで行って、そこからタラップを使って飛行機に乗ります。降りる時は、その逆の行程で行きます。
先日、私は羽田から広島に行きましたが、その時に羽田空港で乗る便が沖止めであり、バス発着場からバスに乗りました。そして、飛行機の近くに到着したというアナウンスが流れて、降りてみて驚きました。
なんと、飛行機に乗り降りするための小さな建物の前に止まったのです。
実はこれ、「ボーディングステーション」と言います。タラップとは異なり、悪天候でも濡れる心配がほとんどなく、エスカレータやエレベータもあるので、楽に乗降できます。
スペースを大きめに確保する必要があるので、現在の時点では大都市の大きな空港に限られますが、いかなる場合でもバリアフリーで対応できるようにすることは、これからの公共交通機関には必要不可欠であると言えます。
乗り降りする飛行機が沖止めであっても、こんな便利な設備であれば旅も楽しくなることと思いますよ。