コンフィデンス日本橋生活支援員の師です。
10月某日、私担当のビジネスマナー講座において『姿勢・歩き方・お辞儀・面接時の入室』の講義を行いました。
職場における立ち居振る舞いのマナーを座学で学んだのち、用意したシナリオに則って、面接を行う部屋に入室する時の動作を練習しました。
ドアのノックの回数、お辞儀の角度、歩き方、美しい椅子の座り方等、気を配るべきポイントが無数にある中で、どの利用者様も、しっかり流れを把握して見事な立ち居振る舞いを見せておられました。
シナリオに沿って、皆さん同じ動きをする入室動作の中で、所作の基本的なマナーや型は守りつつ、利用者様それぞれのキャラクターの豊かさが垣間見えたことが今回の講座の非常に良かった点です。
例えば、緊張しているのが目に見えてわかる方は、繊細で細やかで気の付く方ですし、動きがキッチリしていて硬い方は、普段から実直で真面目な性格の方です。
言葉がうまく出なくても、礼儀作法を習っていた方は、所作が非常に美しいです。
用意したシナリオを自分なりに消化して、まるで女優さんのように優雅な動きをなさる方もいらっしゃいました。
練習を積んで、動きの流れが身についたら、今度はお一人おひとりの固有のキャラクターが自然と表に出てくるようになります。
巧みではない動きですら、その方らしい味わい深い自己表現に繋がりますので、お手本通りの動きになるように闇雲に矯正するのではなく、あくまで、その方の個性に合った所作を身につけていただけるように、今後もビジネスマナー講座講師として努力していきたい、と今回の講座を通じて感じました。