こんにちは。
コンフィデンス日本橋の就労担当越智です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
オミクロン株がどんどん勢力を増してきていますね。
そんな中ではございますが、コンフィデンス日本橋からも就労者がでました。
このようなご時世で企業様も動きづらい中での就労活動でしたが、無事2/1から就労を開始しております。
双方の情報開示の限界もございまして概要だけとなりますが、可能な限りでご紹介させていただきます。
就労者と企業について
今回就労が決定されたのは、知的障害の方(20代)でした。ここまでの就労経験はなく、初めての就労となりました。勤務先は、江東区の特例子会社様になります。
業務の内容
今回は、事務補助での募集でした。
社内での郵便物の開封であったり、機密文書の処理、PCでのデータ入力であったりを複数のチームで正確に処理していくことが求められます。
就労までの道のり
見学
今回は企業様のほうからご連絡をいただき、興味のある利用者数名で会社見学に伺いました。
一回目の職場体験実習(3日間)
見学の上で実習希望を出し、基本的な意思確認や配慮事項などの確認を含めた事前面談を行った上で、まずは3日間の実習が開催されました。そして実習終了後には振り返り面談を行い、良かった点さらに伸ばせる点などについてご本人と職場の方と支援者の三者で話し合っていきます。
二回目の職場体験実習(10日間)
そのうえで、長期間での勤務で安定して働くことができるか見るために、10日間(2週間)の実習が行われました。この実習でも事前面談、中間面談、最終振り返りと三回ほど面談を行います。
面接、条件提示、内定
上記の実習を通過した上で、書類(履歴書、職務経歴書、自己紹介シート)を準備し、面接となります。志望動機や就労経験、自身の強み・弱みなど様々な質問をされるので、しっかりと返答していきます。
※面接については、事前に講座等で練習を重ねておりました。
※書類についても、ここまでの間にできる限り事前に作成した上での作成となります。
そして、無事内定をいただくことができました。
入社日の確認、書類記入など
内定が決まったあとは、企業様との入社日調整や必要書類の記入サポートを行っていきます。
また、ご本人ご家族に対しての最終意思確認(ここ重要です)、コンフィデンス日本橋通所最終日の決定、今後の支援方法、就労半年後以降の定着支援事業についてなどの説明を行い、不安がない状態での勤務開始につなげていきます。
まとめ
今回は長年障害者雇用に取り組まれている特例子会社様だったこともあり、かなりしっかりとしたプロセスでの採用となりました。一連の流れは連続では行えないため期間も数ヶ月はかかります。また面談だけでも、合計8回とかなりの回数です。このような長期間の採用プロセスは、ご本人にとってもかなり負荷がかかったかと思いますが、それを乗り切れたことがなによりです。
また、実習前半で見られていた課題も後半で解消されており、その点も非常に評価されたポイントでした。
ここまでの工程は、なかなか大変ですが、ここまでしっかりと双方のマッチングを図ることができると入社後の齟齬もなく安定して働くことができるかと思います。
支援者として
というように、今回、書かせていただいたのは内定につながった一社でのプロセスについてです。就労活動全体の道のりとしては、ここまで数々の活動がありました。ご本人の中には語り尽くせないほどの悩みや葛藤があったことと思います。
しかしながら、その一つ一つの経験・体験から悩みながら学び続けたこと、それ自体が今回の結果であり、ここからのご本人の人生を形作っていくための基盤になったのではないかと感じています。
就労を通じて、ご本人の人生がより豊かになっていくことを願いつつ、後押しができるよう今後も定着支援を行ってまいりたいと思います。