散歩日記~初夏の散歩~

退院を経てコンフィデンスに通い一年、やっとこさ生活リズムが整ってきた。
犬の散歩が朝、夕方と日に二回できるようになった。動物だけど表情が妙に豊かな我が子が、口角をあげて笑うように再びなってくれてうれしい。ママ頑張るからね、と会話も増えた。

この季節の公園は気持ちがいい。
最近は小さなハエや蚊が出てきている。砂地に彫刻に使えそうな木の破片が落ちていたので、手を伸ばすと、虫がわんわんといて、疲弊した。
しかし虫らにも一分の魂があって、冬を超えて一生懸命生きて、、なんてぼんやり暑さに思考を放って、へとへとと木陰のベンチで休むのはなぜか気持ちがいい。ああ夏が来る。

お散歩にノリノリでも、無理は決してしない。物足りなさは次回のモチベーションにつなげる。最愛の姉からのアドバイスだけど、それは小鳥君と生活していても教えられることだ。

小鳥君は自分の壺巣の隣に、何かオブジェを作り始めた。
何なのかはできないとわからないのだが、一向に完成しない。というのも二月ごろから、せっせと作っては、すぐに壊れてしまうのだ。

食事、水浴び、休憩、ひなたぼっこ、小唄をたしなむ。それに加えて、制作。
ちゃんと私の投げかけにも応えてくれて、レディーに対しておしゃべりも欠かさない。

朝は寝ぼけているみたいだけど、緩やかにウォーミングアップをはじめて、小唄で私を起こしてくれる。
彼の偉いところは、夜にきちんと寝るところだ。そうして日課と仕事をしするのだ。諦めないで、するのだ。

近頃は芸を覚えた、お部屋をお散歩して、巣箱に戻すとき自分から帰るのだ。
かわいくてかわいくて仕方がない。

N.Tango

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