こんにちは。コンフィデンス日本橋の小谷です。
私が学校に通っていた時代、テストや単位で親が結果を見る時は、決まって出来なかったところだけを指摘して言ってました。それに引き換え、出来た事については何一つ言いませんでした。社会人になっても、出来なかった事や不備があった事について、注意されていました。でもって、出来た事については何も言いませんでした。
なぜ、出来なかった事や悪い点だけを人は言うのでしょうか。
それは、日本では「やれば出来る」的に全部出来る事が当たり前という考えがあるからです。つまり、出来なかったところを指摘してダメ出しする「減点主義」が根底にあるからです。ダメ出しされて、悔しさをバネに意地で向上するというのが常識とされているからです。
もちろん、そのやり方を完全に否定するつもりはありません。
問題があれば、対処・改善する必要があるからです。
その一方で、障害を抱えた方々は自己肯定感が低い人が多いのです。そういった中では、ダメ出しをするような「減点主義」は逆効果になることがほとんどです。そんな事をすれば、さらに落ち込んでしまい、自信を無くしてしまった末に離職・離脱して引きこもる事態になってしまいます。
では、どうすれば良いのでしょうか。そこで、出来たことに注目して、それを伸ばす「加点主義」で評価するべきではないでしょうか。
自己肯定感が低い状態の方々には、少しでも自信を付けていただくことが重要です。そうする事で、徐々に就労に近づいて社会復帰の道につながるのです。
そういった意味でも、障害者の支援は「減点主義」ではなく「加点主義」で行うのが鉄則なのです。
様々な利用者と出会って、私たち支援員は少しでも良いところを見つけるために、学んでいるのです。